君への挽歌

全世界51冠

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映画君への挽歌韓国の伝統と愛が織りなす至高の物語。公開中!

君への挽歌 日本初上陸

全世界の映画祭51冠

韓国映画界の新たなる才能として注目を集めるイ・チャンヨルが、少子高齢化が深刻な韓国社会と真摯に向き合い、認知症患者とその家族の生き様を緻密に描いた「君への挽歌」。

俳優賞6冠、ソンドンヒョク主演

1982年デビュー、KBS演技対象助演演技賞を受賞。韓国ドラマ界の雄が認知症の妻と共に生きる夫を見事に演じ切りました。君への挽歌公式サイト

監督 イ・チャンヨル

韓国映画界の新たな輝かしい才能として、注目を集めるイ・チャンヨル。 独自の視点と感性で社会的な問題や個人の内面に光を当て、人間の喜びや悲しみ、憎悪や愛情を丁寧に描き出す。
「もし、何らかの理由で自分が死ぬことになったら...」というひょんな疑問がやがて、「これからの人生をどのように生き、どのように死んでいくのか。」という深い心理に発展し「君への挽歌」が誕生した。 認知症を患う妻とその夫の姿を通じて、家族の絆や愛情、人間の尊厳、そして生と死のあり方について掘り下げ、世界中の観客の共感を呼んだ。
「A Man Playing A Piano」(2012) 監督 脚本 「Trick」(2016) 監督 脚本 「ハッピートゥゲザー」(2018) 脚本 「君への挽歌」(2022) 監督 脚本 全世界51冠

監督コメント 「こんにちは。『君への挽歌(그대 어이가리)』脚本・監督のイ·チャンヨルです。 私の映画が日本で公開されることになり、とても光栄です。日本の皆様にお届け出来ることに限りない感謝を申し上げます。 この映画は、私たちが、人生をどのように善く生き、どのように善く死ぬかについての深い洞察を描いた作品です。 ぜひ映画をお楽しみいただき、心が慰められ、癒やされることを願っています。 皆様のご健康と幸せをお祈り申し上げます。

レビュー & ストーリー

ストーリー

韓国の口承伝統芸能「パンソリ」の優れた歌い手としてのツアー公演、大学教授としての 学生たちへの国楽の講義と、長年にわたり多忙の日々を送ってきたドンヒョク。 彼は「晩年を故郷で過ごしたい」という妻ヨニの願いを受け入れ、夫婦二人での美しい田 舎暮らしを始める。ないがしろにしがちだった妻との時間を取り戻そうとするドンヒョク だったが、ほどなくして彼女の言動の異変に気づく。 今何を話していたのか、何をしていたのかを忘れてしまう。感情を制御し切れず、時には 暴力まで振るってしまう......ヨニは、認知症を患っていた。 何もかもを捨てて、愛する妻の介護に向き合うドンヒョク。しかし認知症が進行し、別人 のように変わっていくヨニに、彼の心は疲れ果てていく......。

イントロデュース

鎮魂歌は、誰のために在る。 韓国伝統の歌が紡ぎ出す、ある老夫婦の愛の物語。 「《どう死ぬか》と向き合った時、人は初めて《どう生きるか》と向き合えるのではない か」......イ・チャンヨル監督が思索の果てに辿り着いた人生の在り方を、日本同様に高齢 化が進む韓国社会で多くの者が向き合う「認知症」と、韓国の口承伝統芸能「パンソリ」 を題材に綴った『君への挽歌』。 パンソリの歌い手である夫と認知症を患った妻の、生と死の間で歌い上げられる愛の物語 は、韓国ではまだ認められていない安楽死の課題にも言及するなど、命の尊厳の現実を観 る者に問いかける内容に国を越えて多くの人々が涙し、世界各地の映画祭で作品賞・監督 賞・主演俳優賞を中心に計51冠もの賞を受賞。韓国インディペンデント映画史上、最も 多くの賞を獲得した映画となった。 主人公ドンヒョク役を演じた俳優ソン・ドンヒョクは、認知症を患った自身の母親を15 年間支え続け、本作の撮影開始の2週間前に見送った過去を持つ。亡き者の成仏を願う 「晩歌」をはじめ、 彼が生歌で披露する魂の込められた歌声は、本作の最大の見どころ となっている。ドンヒョクの妻ヨニ役を演じたのは、日本でも話題となった韓国ドラマ 『ペントハウス』などで知られるチョン・アミ。200本以上の演劇作品に出演したベテラ ンとして、本作でも認知症により否が応でも変化していってしまう一人の女性の姿を、自 然かつ壮絶に演じた。 そして本作の日本配給を手がけるのは、『輝け星くず』『幕が下りたら会いましょう』『笑 うマトリョーシカ』などの映画・ドラマに出演する俳優・松尾百華と、彼女が有志と共に 立ち上げた映画制作・配給会社「SCRAMBLE FIILM」。「人と人をつなぐ存在」とし て俳優活動を続ける松尾は、口承により人から人へ受け継がれてきた伝統芸能パンソリ、 一言では語り尽くせない老夫婦の愛の結末を描いた『君への挽歌』に感動し、日本での配 給を決意。本作が自身と同社にとって初の海外配給作品となった。

推薦コメント

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愛の品格を見せてくれた映画
リッチモンド国際映画祭
驚くほどに緻密で美しいアンサンブル
NPC magazine
崩壊を避けることのできない残酷な状況の中で、最も誠実で堅実な人間関係が心に響く映画
キム・ヨンイル記者
韓国の伝統芸能と東洋のオリエンタル美を"生と死"というテーマの中で見事に融合
和泉元彌
皆さんご注意ください! この映画は、 アルツハイマー患者とその家族の姿を 美化した作品ではありません。 いくつもの選択をしながら歩むのが人生。 共に歩んだ人生... この夫婦に突きつけられる選択肢はあまりにも酷で... それでも彼の答えには常に愛がありました。 だからこそ、 リアルに描かれる家族の姿を見るのが辛かった。 僕なら耐えられるかなぁ... 愛する人が壊れていく... 最後まで消えなかった彼女の記憶に 胸が締め付けられます。 「貴方しかいない」 こんなに素敵な言葉が こんなにも重く、悲しく響くなんて... 時に叫ぶように、泣くように彼が歌う 収まりきらない感情を受け止めたパンソリは 伝統芸能であればこそ時空を超え、 スクリーンを超えて 心を深く、深く伝えていました。 そう、この作品は どんなに時代が変わっても変わらない 生きていく人間の喜びと苦悩とエゴ そして全てを包み込む 普遍的な愛を伝えてくれています。 彼の最期の選択も愛ですよね?
金延宏明
人生は出逢いと奇跡。本作松尾プロデューサーからコメント依頼。直前に親愛なる恩人の訃報。哀しみを噛み締めながら深々とした真夜中に本作を鑑賞した。想像通り、悲哀に満ち溢れた内容だった。と同時に、圧倒的な作品力と演技力に胸が締め付けられた。 人はなぜ歌うのか。挽歌。それは、魂の歌。本作は愛に溢れた人間不条理の傑作だと思う。挽歌は、古代日本人の死生観を探るためにも欠かせない。本作を観た方々は、それぞれに愛の挽歌を感じるのではないだろうか。
串田壮史(映像作家)
これまでに耳にした中で、最も哀切な「声」と出会った。 それは、現実と幻想の狭間を彷徨う魂が紡いだ、歌か嗚咽か判然としない空気の揺らめきだった。
前田和紀(映画プロデューサー)
これまでに耳にした中で、最も哀切な「声」と出会った。 それは、現実と幻想の狭間を彷徨う魂が紡いだ、歌か嗚咽か判然としない空気の揺らめきだった。 胸を打つ必殺のワンカットを持つ映画は、強い。 ──串田壮史(映像作家) 認知症介護という身近な社会問題を題材に置き、それゆえに、観る者の感情にせつなく哀しく訴えかけてくる。誰にでも起こりうる問題であるために、ソン・ドンヒョク、チョン・アミ、二人の名優の演技が、心にささり、深く考えさせられる。愛する人が壊れていく様を身近で見続けるとき、どう向き合って行けば良い のか。 この映画はリアルな愛の物語である。愛する妻への晩歌に、心がふるえた。 晩歌とはいったい誰のために歌うものなのか。深く胸に響きました。 劇場で観てほしい作品です。
松本准平(映画監督)
認知症による自我崩壊のプロセスを演じる役者の身心が凄い。たった一度のその演技を、可能な限りたった 一つの、静止したキャメラで眼差す監督の胆力と巧さ。日常の風景の一部のようでありながら、生死を超え る彼方への願いのように紡がれる物語は、愛だけが人生であることを感動とともに教えてくれる。
南阿豆(舞踏家)
見終わった後に静かに今ここで生きていることの喜びを感じさせてくれる。 路上で踊り歌うシーンは、生きていること、命、魂が天から浴びるように聞こえてくる、忘れられないシー ンです。
奥津裕也(俳優)
美しいと思う事がそうではなく、美しくないものとされるのがそうではない...。この映画を観た後に、ふとそんな事を思った。 死とは何かと、突きつけられたと同時に今を「生きる」ということを深く感じさせられた映画だった。そして、ソン・ドンヒョク、チョン・アミの芝居がとにかく素晴らしかった。 彼らは、どんな自らの真実と想いでこの作品に関わっていたのか...。想像するのは容易ではない。ただ、確 かなのは、この様な話がこの世界に存在しているという事実だ。
関幸治(俳優)
生と死を繋ぐ家族の物語。 認知症という病気に正面から真摯に向き合った本作。劇中の家族の姿に自分ならどこまで献身的に尽くせるんだろうと考えるきっかけになる作品でした。
奥田裕介(映画監督)
映画の中で同じ「認知症」を扱った身として背筋が伸びました。 老い、家族、死への監督の誠実な目線が、韓国伝統芸能・パンソリと共に胸に熱く届きました。 何度忘れても、何度でも寄り添ってくれる人がいる。 そんな愛が美しかった。 人生を悔いなく穏やかに終えたい、という願望を持っている人は多いだろう。 しかし現実にはそう上手くはいかないこともある。
中村公彦(映画監督)
上手くいかなくても、最後まで自分と妻の人生に愚直に向き合おうとする主人公に共感した。

劇場予定

上映スケジュール

公開日 劇場名 ホームページ
2025/02/07~02/13 グランドシネマサンシャイン池袋 https://www.cinemasunshine.co.jp/theater/gdcs/
2024/02/14~ 静岡東宝会館 https://www.cine-7.com/
2025/02/15~ 第七芸術劇場 (大阪) https://nanagei.com/
2025/02/21~ 岡山メルパ https://www.merpa.info/
2025/02/28~ サツゲキ (北海道) https://www.cinemasunshine.co.jp/theater/sapporo/
2025/02/28~ シネマサンシャイン重信 (愛媛) https://www.cinemasunshine.co.jp/theater/shigenobu/
2025/02/28~ ホール・ソレイユ (香川) https://kagawa-soleil.co.jp/
2025/03/07~ アップリンク京都 https://kyoto.uplink.co.jp/
2025/03/14~ 千石劇場 (長野) http://www.sengokugekijyou.com/
2025/04/11~ 宇都宮ヒカリ座 https://www.ginsee.jp/hikariza/
近日公開 ナゴヤキネマ・ノイ https://nk-neu.com/
近日公開 Denkikan(熊本) https://denkikan.com/

プロデューサー紹介

松尾百華

経歴紹介

1997年福岡県生まれ。俳優、映画配給プロデューサー。 東京学芸大学教育支援学科表現教育コースを卒業後、映 画のもつ無限の可能性に惹かれ、俳優の道に進む。2020 年11月、舞台『真白き富士の気高さを』で主演を務め俳 優デビュー。 その後、映画『輝け星くず』や舞台『Three Kingdoms ~最終章~』などの国内作品で経験を積みながら、カン ボジアでのマジックショーや韓国での俳優活動など国際 的な活動にも力を注ぐ。 イ・チャンヨル監督との出会いを契機に、韓国映画の日本配給を決意し「SCRAMBLE FILM」の代表となる。

【MESSAGE】 少子高齢化社会、認知症介護、安楽死といった日本でも重要な社会課題を扱いつつ、韓国 の伝統文化や深い情を土台にした物語に、私は唯一無二の感動を覚えました。 「人と人をつなぐ存在になりたい」という思いで俳優活動をしてきましたが、本作を日本に届けることもまた、その目的を達成する一手だと感じ、日本配給を決意しました。 特にK-POPのような先鋭的な魅力とは異なる、先人から受け継がれた「魂の歌」ともいえるパンソリの歌声は、心の奥深くにじみわたり、皆様にもぜひ本作でその感動を味わっていただきたいです。 また本作は、イ・チャンヨル監督の故郷であるテジョン(大田)で撮影されました。田舎 を愛し、命の尊さを深く見つめる監督の誠実さが、作品全体から強く伝わってくるはずで す。 生と死の間で生きる老夫婦の愛の物語である本作によって、皆様が「明日」というもの を、少しでも特別で、より貴重なものに感じられることを願っています。

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